2010年11月15日月曜日

レース競技とは&何を考えて飛んでるの?

・グライダーのレース競技について
・パイロットマインド

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グライダーのレース競技は、
まず、タスクとして、「ここに行って来てね!」という場所が指定されます。(旋回点)

1.出発する滑空場
2.北東40km先の街A
3.南50km先の飛行場B

など、3点を指定して、皆が飛び上がってしばらくしたら、
よーいどんで、そこに頑張って向かいます。
1を出て、2、3を順番に回ってきて、また1に帰ってくるわけです。

点数は、まず「行ったかどうか」の距離点と、
「早く回ってきたかどうか」の速度点があります。

グライダーはエンジンが無いので、遠くに行く、というのも、
パイロットの腕にかかっています。
うまく上昇気流を捕まえられなかったり、
上昇気流のありそうなところ、なさそうなところが読めなかったり、
ポジティブに考えて良い状況か、ネガティブな状況なのかの判断を間違えたり、
そういうことがあると、遠くにはいけません。

速度は、上昇気流を捕まえるのがうまかったり、
上昇気流の中でも、「今日はこのくらい強いやつはあるだろう」と予測して、
良い上昇気流のオイシイところだけ使ったり、
さっさと通り過ぎるのか、じっくりとどまるのか、その判断がすばやく的確だったり。
そんなことが出来る人が、速いのです。
もちろん、「遠くに行ける」のはもう当たり前ですね。

私はまだ、「行ける」かどうか、まだ発展途上です(´▽`*)




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パイロットマインド。
グライダーパイロットに限らずですが、
航空業界に関わる人は、とても安全に対しての意識が高いように思えます。

航空の事故は、起きるととても取り沙汰されてしまいますが、
連休に車でお出かけするよりも、航空機のほうが安全なのではないかなと個人的には思います。

グライダーはエンジンの爆発などがありえませんので、
自分の、ヒューマンエラーを防ぐのが、主な安全対策となります。
勘違いや、思い込み、ぽっかり忘れの排除、冷や汗がでるようなときに冷静に対処できるか、などです。

こういったことが出来るように準備するのが、重要です。
冷静に対処できるかどうかというのは、性格ではありません。
いかに準備をしておくか、が鍵です。

また、安全だけではなく、安全にかつ最大のパフォーマンスが出せることが重要です。


私が考えていること、学んだことの例
・ 起床がフライト開始、格納庫の鍵を閉めるのがフライト終了。飛んでる間だけではない。
・ 上空では頭30%。なので地上では120%にしていけ。
・ 地上で出来ることは全てやっていけ。
・ 確認は何回しても良い。
・ 確認作業はルーチンワークにしておく。
・ 確認作業は声に出せ、指を指せ
・ 「判断のオプション」(選択肢)は、必ず3つ以上もて
・ 迷ったら、安全側
・ 判断にはメリハリを付けられるように、いつも、いま「判断のオプション」は何を持っているかを心の中で唱える。
・ 笑う、歌う、リラックス。
・ 良い格好して、いつも以上のことをしようとしない。
・ 自分の面倒が全て終わってから他人の面倒を見る

こんな感じです。

これ関連のエピソードとして、
前に授業でNHKのTV放送で、
緊急放送などがあったときに画面の切替などの指示を出す方に
お話をうかだったのですが、
その方は、私が上に挙げた考え方でいくつも共通点がありました。

緊急放送とか、ラジオの生放送も、グライダーマインドと通じる部分があるのでしょうね。

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